柴犬(っぽい犬)を保護した話
遡ること2018年の末。
年末年始休暇で実家に帰った折に、近所の畑をあちこち歩き回っている犬がいた。
首輪もしてないし後脚を怪我しているし、身体中に植物の種(地元では「バカ」と読んでいる)をつけていて、眼光は鋭い。
休みの間中気がかりで我が家の犬の餌を少しあげたりお水を飲ませたりしていたのだけど、どうにも大きな音が苦手でうちの前の道を超えず。(でもなぜかうちよりも奥にある家の軒先に現れたりしてたから、よく分からぬ)
当時別の脱走犬を保護するために来ていたボランティアの方々とも話をするようになって、「あの犬捕まったらうちで引き取ります」ということになり、2頭の捕獲作戦開始(笑)
※私の東京の住まいはペット禁止&大きい病院が近いため頻繁に救急車が通るので、餌代と医療費負担するから実家に置いてやってくれと頼んで、母親の許可を得てからです。
ちなみに畑の中に首輪もせずに柴犬っぽいのがいると数週間前からご近所さんの間でも話題になっていたとのこと。
どうも隣町の柴犬の繁殖施設が多頭崩壊→そこで捨てられたか逃げてきたのでは?と後々かかりつけの獣医さんや保護団体の方にも聞いたので、おそらくそうなのだろうと。
SNSを使って捕獲方法を聞いたりして、なんとか休暇中には保護出来たらと思っていたけど、うまくいかずに翌々週の帰省時に持ち越し。
帰る前にも色々と情報は共有してもらっていて、「最近見ないよ」とか「もうすぐ捕まる」と散々情報が錯綜していることに苛立ちつつも、そこそこいい値段の犬小屋や首輪、リードを購入したり、帰宅時に先住犬に「新しい子がくるから」と何度も言い聞かせたりして、迎えた運命の日。
ボランティアさんから電話があり、近くのゲージに入ってたので、迎えに来てくださいと。
用意してたリードと首輪を持って、その場所に行くと、観念したようにケージに入ってる犬が(笑)
その日の午前中に雪が降って、寒さと飢えをしのげるところに入ったみたいで、「ふええ、どうして僕ここに入っちゃったんだろ…」みたいなしょぼん顔の犬に首輪とリードをつけて、いざ家までと歩き出したはいいけど…………
散々畑の中を連れ回された挙句、例によって家の前の通りを越えねえ…
なんなんだよその頑固さは。
動かざること山の如しかよ。
結局。
弟が抱き抱えてガレージまで連れてった。
濡れた体をタオルで拭いて、用意しておいたご飯をあげて、雪が降って冷えたガレージで「大丈夫だからね」と犬に語りかけて落ち着かせて、東京に帰るまでぴたっとくっついて撫でまわしてた(笑)
現在は…よく食べよく寝てます。
(実は先月末に腎臓結石が見つかって手術したけど、退院後すぐに庭先にごろんごろんしてた)
野良になる前にどんな環境で育ったのか、自由があったのか、どうして怪我をしたのか、疑問はたくさんあるけど、うちの家族に迎えた以上は最後まで面倒見る覚悟は出来てるので、彼が幸せに暮らせるように愛情たっぷり注いで躾もしていきますぞよ。
なんかまとまりがない。
まあいいや、寝よう。